いつまでも君が好き

 一人で、って……どういうこと?

 私は、隣にいるはずの準斗くんに目を向けた。

 やっぱり準斗くんはさっきからずっと同じ場所に立っていて、遠くを見つめていた。
 
 そしてまだ、私の手を握ってくれていた。

 だよね……。準斗くんは、ちゃんといるよね……。

 なのにどうして、名古屋さんはあんな質問を……?

 私の頭の中には、「?」の記号がたくさん浮かぶ。

 それと同時に、わけの分からない不安もつのってきた。

「ちょ、ちょっと美優!」

 目の前では桐生さんが、名古屋さんの耳元に口を近付け、何かを話しているようだった。

 桐生さんの視線が、一瞬だけど私に注がれた。

 ……何か言われてるんだ、私。

 その内容に確信はないが、きっと悪口だろう。

 なんで今言うのか……なんて、そんな細かいことは考えられない。
 とにかく、悪口だろうと思うことしかできなかった。

 そんなことはないと、そう願いたいところだけど……。

 少ししてから、桐生さんが私に笑顔を向ける。

 やめてよ、そういう笑顔……。どうせ、無理して笑ってるんでしょ。

 しかし、私のそんな不快な気持ちは、桐生さんの言葉によって吹き飛んでしまう。


「ごめんね、一人もいいよね」


 ……やっぱり、一人でいるって見られてる……。どうして……?

 準斗くんと免疫がないのは分かるけど、私のすぐそばにいるんだし、見れば分かるよね……?

 それに……その……、手も、つないでるし……ね?