いつまでも君が好き

 やがて桐生さんと名古屋さんは、笑うのをやめた。

 そして、今度は不思議そうな顔で、私の周りをキョロキョロと見回す。

 どうしたのかな? もしかして、準斗くんのことが気になってる?

 でも、そんな風には見えないし……。

 どっちかというと、誰かを探してるみたいに、いろんなところに視線を配っている。

「どうしたの?」

 気になった私は、思い切って聞いてみた。

 こういう他愛もない質問にも、私の神経はやや過剰になってしまう。

 桐生さんは辺りを見回すのをやめ、私の方を見る。

 その顔には、「あなたの方こそどうしたの?」って感じの表情が浮かんでいた。

 私……何か変なこと聞いたかな?

 そう思って、桐生さんから発せられるであろう言葉に身構えていると、名古屋さんの方から口を開いた。

「家の人は来てないの?」

 家の人? お父さんとかお母さんとか……のことだよね?

「ううん、来てないよ」

 私がそう答えると、名古屋さんは「ふぅん……」と呟いた。

 家族で来ないと、おかしいのかな?

 すると名古屋さんは、もう一度口を開いた。

「笹山さん、さぁ――」

「ん?」

 言われる前の私はもちろん知らないが、名古屋さんの口からは、驚きの言葉が飛び出した。


「――一人で、来てるの?」


 ……えっ?