いつまでも君が好き

 家に入ると、すぐに自分の部屋へと向かった。

 制服から私服に着替え、ベッドに横になる。
 お母さんからは、パジャマに着替えてから横になりなさい! って怒られるけど、私は別に気にしなかった。

「はぁ……」

 私の頭の中は、準斗くんのことでいっぱいだった。

 お出かけに誘ったはいいけど、どこに行こう?

 準斗くんの要望は、何かないのかな?

 そんな思いが、考えが、頭の中を駆け巡る。

「準斗くん……」

 ただの友達なのに、何だか強く思ってしまう。なぜだかは、自分でもよく分からない。

 でも、とにかく、準斗くんのことで頭がいっぱいだった。
 それしか考えられなくなっていた。

 思えば、最近はいつもそうだ。気がつけば、準斗くんのことを考えている……ような気がする。

 そして私は、唐突にある単語を思い浮かべてしまった。


 ――恋――


 今まで一度もそんなの経験したことなかったけど、もしかしたら今は――。

「あはは……、まさかね」

 しかし、私の心は、素直にそれを受け止めようとはしなかった。