彼氏じゃない人を好きになりました。


「望!?どうしたっ!大丈夫かっ!!」
ガチャっとバスルームのドアが開いて優が駆け寄ってきた。


あたしは震える手で窓を指差す。

「あ、あそこに…ひ…とが…」

優はそっちを見て、近くにあったシャワーを握りしめた。

そして窓に向かってゆっくり手を伸ばす。