「可愛いやつ。」 優がふっと笑うと、ちょうどアナウンスが流れる。 「アメリカ行き14:50の便、お乗りのお客様は搭乗口へお越しください。」 「オレ、行かないと。」 優が搭乗ゲートの方へ歩き出す。 「…優っ!」