彼氏じゃない人を好きになりました。


そう言う晴兄の顔はいつもの笑顔だった。

あたしは涙を流しながら笑顔で言った。
「ごめんね、晴兄……ありがとう、大好きだよ。」

「…ああ。あいつの発つ時間は、13:30だ。」

優しい笑顔で返してくれた。
あたしはそれを見て、走りだす。

「廊下を走らないでください!」
看護婦さんの声が聞こえたけど、ごめんなさい。今は…走らないと。