「う……そ…」 状況がよく飲み込めない。 パニクる寸前のあたしに、晴兄が初めて怒鳴った。 「嘘じゃない!急げ!間に合わなくなってもいいのか!?」 はっと我に返り、あたしは自分のかばんを持って立ち上がる。 「それでいい。」