「そんなことないよ。たくさん作ったから食べる?」 一個差し出そうとすると、へへ、と少し照れた顔で奈子が後ろからかばんを出した。 「実はあたしも作ったの。残念だけど、これもそれもは食べきれないかな。」 「そっか。奈子も料理うまいもんね。」 優に作ったのかな。 一番にそんなことを考えてはっとする。