彼氏じゃない人を好きになりました。

「辛くても、言っていいことと悪いことがあるのよ！そんなのもわからないのっ！？」

おばさんの目からは涙があふれていた。
叩かれた頬に手を当てたまま、奈子がおばさんを見つめる。

「お母さんだって…。そう思ってるくせに！」
「奈子！」
走って出て行ってしまった奈子を、おばさんが追いかけた。