「望ちゃんが、お兄ちゃんと入れ替わればよかったのに。」 ドン。 そんな音がして、あたしの心臓が落ちたような感覚がした。 「何言ってんだよ奈子!」 優が怒鳴る。 「奈子!」 おばさんがぴしゃり、と奈子の頬を叩いた。