あとから入ってきた奈子と優が、晴兄に近づいてきた。 「お兄ちゃんっ…お兄ちゃ…っ。」 奈子の涙が晴兄の服を濡らす。 「よく耐えたな。」 「え?」 そんな声が聞こえたと思うと、後ろからいきなり目隠しされて、引き寄せられ、背中が優の胸に当たった。