彼氏じゃない人を好きになりました。


「ゆっくりでいいから。話してみろ。な?」
その柔らかな口調に、あたしは少しずつ落ち着きを取り戻す。

「…あたしがいけないの……男の子が道路に飛び出して…それを助けようとしたら…晴兄が…」

うまく伝えられない。目の前にはその家族がいる。
事故の惨状をここで話すのはあまりにも酷じゃないだろうか。