その言葉に顔を上げると、真剣な顔であたしを見ている晴兄と目があった。 「俺が好きなのは望だよ。釣り合う釣り合わないとかどうでもいいし。俺は、望が好きなんだ。」 「晴兄…。」 どうしよ。 晴兄のこと、そんなふうに見たことなかったよ。 今までずっと、お兄さんみたいな存在だったもん。