あたしは絶叫乗り物ではなく、無難なアトラクションだと思って数十メートル先のお化け屋敷を指さした。 「そうだな。」 晴兄もそう言ってくれて、あたしたちはお化け屋敷に向かった。 「奈子、お前お化け屋敷初めてなの?」 後ろで優が話しているのが聞こえる。 「うん。遊園地自体あんまり来たことないから。」