さっと手を差し出されて、あたしは戸惑いながらもその手を握り返した。 「今日は一段と可愛いよ。」 「あ、ありがと!」 晴兄が笑顔でそんな言うもんだから、あたしは少し赤くなって顔を背けてしまった。 「そういえば、優と奈子は?」 恥ずかしさから、話を逸らしてしまう。