キケンな迷路~ラビリンス~

2人組が振り返るのと、ガコンッという鈍い音がしたのは、ほぼ同時位だった。



「よしっ!!!」



清楚なワンピース姿に似合わない男らしいガッツポーズを決めた。



ペットボトルは見事に男の手首に命中した。



辺りが一瞬静かになると、ナイフの落ちるカラン・・・という音が、やけに響いた。



男は手首をもう片方の手で押さえ、呻きながらその場に膝をついた。



たかがペットボトルでも、中身が入っているものを思いっ切り投げられたら凶器になる。



それまで周囲に興味のなかった人達で囲まれた男は、近くに走り寄った私に鋭い目を向けた。