慣れない場所のせいか、少々息苦しかった店を出るとホッした。



「なんか、あの東條さんって人、随分とエラそうだったな～カンジ悪っ」



つぶやきながら家路についた。



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大学の雰囲気にも、大分慣れてきた。



同じ講義を受けていて、毎回顔をあわせる人も何人かいる。



講義を終えて、帰りの支度をしていると



「あの～雨宮　りんさんですか？」



フワフワとカールさせた髪を揺らしながら女の子が話しかけてきた。



「はい」




「良かった～やっぱり、そうじゃないかなって思ってたんだ～、私、市村　真里。真里って呼んでね」



「じゃあ、私はりんって呼んでね」



友達ができた。