キケンな迷路~ラビリンス~

電車を降りて、駅前の本屋さんでお目当てのバイト求人誌を買って自宅に戻った。


玄関で靴を脱いだ時、ケイタイの着信音が聞こえた。


「はぁ~」


少々うんざりしながら電話に出ると


「りん? 遅くなってわりぃ」


拓だった。


「ほんっと、遅いよ! 拓、あっという間だって言ったじゃん」


「そう怒るなって。持ち主のヤツと連絡とれたんだ。今から、繁華街来れるか?」


「ムリ」


「はぁ? ムリってお前・・・」


「私にだって予定ってものがあるの!! すぐだっていうから了解したのに、1時間以上も待ってたんだからね。 とにかく、今日はもうムリだから、明日にして」