ちょっと立ち話をしていると、ストールを忘れた事に気づいて店内に戻った。



”電話が入った” とかで、友夜さんも私の後を追うようにして店内に戻ってきた。



「りんちゃん、ちょっと」



友夜さんが手招きしたので近づくと



「いい事、教えてあげようか?」



「いい事?」



「うん、聞きたい?」



「ん~・・・はい」



怪しい感じはしたけど ”いい事” が気になってしまったのも事実。



「隼人には内緒ね」



「え?」



「内緒に出来る?」



「はい」



素直に頷いた。