友夜さんが持ってきてくれたノンアルコールのシャンパンは、薄いピンク色をしていた。



シャキッと冷えた炭酸が喉を潤してくれる。



おいしぃ～



「りん・・・聞きてぇ事がある」



隼人さんが、一口飲んだノンアルコールビールをテーブルに置いて言った。



「なに？」



「帰省した時、帰りはどうやって帰ってきた？」



「え？」



どうしてそんな事、聞くの？



もしかして実家の家業の事・・・



知ってるとか？



「えっと、家の人に車で送ってもらったよ」



「・・・そうか」