キケンな迷路~ラビリンス~

「・・・友夜」




機嫌の悪そうな低い声にビクッとした。



友夜さんは、はぁ~っと溜息をついて



「はいはい。・・・ちょっと位話したっていいじゃん」



と後ろの方を小声で言った。



「何飲む?」



「車だからアルコール抜きで。こいつも」



「へぇ~お前が自分で運転してくるなんて珍し~い」



「いいから、早く持って来い」



「はいはい。りんちゃん、ちょっと待っててね」



と言ってカウンターの中に戻って行った。