キケンな迷路~ラビリンス~

「龍樹さん?」



後ろからの声に2人して振り向いた。



「やっぱり龍樹さんだっ」



そこには茶髪のボブヘアーで小柄な女の子がいた。



「梓・・・」



龍兄の顔が険しくなった気がして、絡めていない方の手で龍兄の服の裾を引っ張った。



彼女の視線が隣の私へと向かう途中、絡まったままの腕を凝視していた。



なんだか気まずい雰囲気?



龍兄をチラッと見た。



「よお」



「買い物? そちらの方は?」



「お前には関係ねぇだろ」