キケンな迷路~ラビリンス~

2回目の演奏も順調だ。



先程 ”一緒に飲もう” と、お誘い頂いた岩崎様は、ソファの背もたれに凭れ掛かりながら、私の演奏を聞いてくれている。



嬉しいな~




目があったのでニコッと微笑みかけておいた。




その頃上のVIPルームでは、ガラス越しにその一部始終を見ていた男が、手に持っていたワイングラスを握り潰していた。



翔は、血の滴る手に慌ててタオルを当て、ルイと東はお互い苦笑い。



そのあと、東がルイの背中を激励するようにポンポンと叩いていた。



・・・・なんて、りんは知る由もない。