キケンな迷路~ラビリンス~

部屋の中の雰囲気の微妙さに



「あれ?」とか「え?」とか言っている。



翔には



「空気読めよ!!」



と言って頭をパコンッと叩かれていた。



東條さんが、足音を立てて近寄ってくる。



私の腕を掴んで店長から引き離すと、そのまま腕を引き寄せて、私を奪うように強引に抱きしめた。



シトラスの香りが、麻薬のように私の思考能力を奪い、急に忙しく動き出した心臓のドキドキ感と相俟ってクラクラしてきた。



赤いであろう顔を見られたくなくて、自然に東條さんの胸に顔を押し付けていた。