キケンな迷路~ラビリンス~

私の演奏は8時からと10時からの2回で、それぞれ1時間ずつだ。



時間が迫るにつれてお手洗いの回数が多くなってくる。



「こんなんで、大丈夫かな・・・」



ふぅっと深呼吸した。



控室のドアがノックされて店長が顔を出した。



「りんちゃん、大丈夫?そろそろ1回目の出番だよ」



「はいっ」



この部屋を出てからピアノまでの経路を確認した。



「リラックス、リラックスだよ」



笑いながら私の肩を揉んでくれた。



「はい。じゃあ・・・行ってきます」



「1時間くらい経って、曲のキリのいいところで戻ってくればいいからね」