なんだか胸がムカムカして、つい関係のない翔に突っかかってしまった。



「違う違うっ!! そういう意味じゃねぇっ」



焦ったように弁解して



やっべー、余計なこと言ったーと、呟いていた。



学校の手前で降ろしてもらってから、運転席の窓をコンコンと叩いた。



「ん?」



「今日、バイトなの。だから8時にいつもの大通りにお願いできる?」



「了解」



メルヘンは、大通りからすぐの通りの中にあるが、その通りの中は車両乗り入れ禁止区域なので、いつも大通りで待ってもらっていた。