ん?






今、なにか聞こえた気がする。






気のせいだろうか?




『カッカッ』




いや、確かに聞こえた。





何の音だろう?





耳を澄ましてみる。


『集合せよ!!』






聞こえたのは……声?


さっき聞こえたものとは違う。



気にする必要はない







そのはずなのに……





何故だろう?




その声には、逆らえない気がした。









足が勝手に動く。





なんだ?







どこに向かってるんだ?











抵抗が全くできない。







なんでだ?







だんだん見えてくる古ぼけた家。





さっきまで学校にいたはずなのに……








ここは、どこなんだ?









答えなど返ってくるはずもなく、俺はただただ前に進むしかなかった。