まぁあの頃の俺はそれが初恋だとは気づかなかったんだけどな
あれからずっと一緒にいたけど何年か後にはアメリカに行くことになった
奈都は大泣きしてたなぁ~
でもアメリカに行って奈都への気持ちが変わらないって感じた時一途だと思った
「彼氏とかいねぇよな…」
そんなことを考えていると周りにいた男子が後ろの方を見て騒いでいた
「なぁあの子すっごい可愛くないか?」
「スタイルもいいしモデルとかか?」
「あの少し困ったような感じがそそられるな」
何となく気になり俺も振り向いた
『…っ奈都!』
校門の前にいるのは紛れもなく奈都だった
小さい頃と変わらずお人形みたいな顔だち
そしてスタイルが遠くからでもいいことが分かる
髪も長く風になびかせていた
俺は久々に会いたかった奈都を見て動けないでいた
だけど奈都は俺に気づかず通りすぎた
『はっ…見惚れてる場合じゃなかった』
急いで近づき奈都を呼んだ
奈都は最初気づかなかったがすぐに思い出してくれた
「悠君変わったね」
そう言ってやんわりと微笑んだ
『お前は変わってないな』
「うっ…意地悪…」
『そういえば他の奴等は?』
「?」


