side悠
アメリカから帰ってきて一週間
俺は今新しい制服を着て高校…『椎波高校』の前にいた
「はぁ~俺もとうとう高校生か…」
そんな俺にはずっと楽しみにしていたことがある
それは…沢村奈都に会うこと
奈都は幼なじみで小さい頃からずっと一緒だった
小さく人形みたいな顔つきで優しく誰からも好かれていた
俺はどう接していいのか分からずずっといじめていた
だけどある時幼稚園のいじめっ子三人が俺をいじめようとした
………――――
……―――
「お前なまいきなんだよ!」
「そうだそうだ」
「なっちゃんと一緒いてかっこつけやがって」
悪がき三人は俺が奈都の側にいることが気に入らないと言ってきた
『べつにいいだろ』
「やっちゃおーぜ」
「やっちゃおやっちゃお」
悪がき三人が持っていた木の枝を振り上げた
『だめー!』
ぺしっ…


