少し歩くと大きな建物
『椎浪高校』
この学校が私とれいちゃんが通う高校
この学校は小中と一緒だった同級生が多い
本当だったらみいちゃんも…
そう思いながら校舎に向かった
「なつ」
後ろから急に声をかけられ振り向くと同じ制服を少し着崩した格好の爽やかな感じの男子が立っていた
「久しぶりだな」
そう言ってニカッと笑う
『…あの…どこかで…?』
私の周りにこんな爽やか系いたかな?
「お前…俺のこと忘れたのか!?せっかくアメリカから帰ってきたのに…」
そう言って寂しそうに顔を背けた
『アメリカ…もしかして…ゆうくん…悠君だ!』
「やっと思い出したか」
『忘れてないよ!だってまさか帰って来てると思わなくて…連絡くれれば良かったのに…』
そう言って頬を膨らますと「サプライズ」と言って潰された
西園寺悠
彼は私の幼なじみで同い年
小学校の途中でアメリカに引っ越し
私にとって悠君はいじめっ子でスーパーマンだった
いじめっ子は今でも変わってない
悠君のおかげで少し憂鬱だった高校が楽しく思えてきた
そう思いながら悠君と途中からきた小中と一緒だった橘愁君とその彼女の飯場帆波と校舎に向かった