あの日の君に…






「お、お前ら…」



わなわなと震えだし、



もう知らない!なんてヒロインぶって廊下を駆けていく涼平をよそに俺は苦笑いしかできない。




千鶴なんかシラーっとした目で涼平が駆けて行ったであろう廊下をただみるだけ。




「で?なんで1年の教室に行ったの?」




ふと、思い出したような顔をした千鶴は俺のほうを向き問う。