あの日の君に…



俺そこまでカッコよくないし…


「で?どうするのよ」


「そうだよ、そのハンカチ!!…あ!なんなら俺が届けに行こうか?」


!!


「いい。俺が借りたんだ、俺が返しに行く。」


恭平をあの子に近づけさせたくない。


…って、何考えてんだ俺。


でも、何故か他の誰かにはそのハンカチを渡したくなくって
俺があの子と話して返したいと強く思った。


それがなんなのか、どういうことなのかはまだわからなかった。