ラッキーかぁ…。
しかも、98%の確率で成就…。
なんておいしい話。

「ただし。」

ジョーカーは私に目の前で、ピッと人差し指をたてた。

「『ドロップ』の期限は101日間。それまでに成就しなかったら、災難に見舞われます。」
「え、こわ。」
「ただ、今まで災難に見舞われた人々は、禁忌を犯した者たちだけです。だから、安心してくださって構いませんよ。」
「はぁ。」

なんか、流れに乗せられている…。

「というわけで、説明お終いです。これが、『ドロップとの絆』と呼ばれる契約の証のペンダントです。」
「え、ちょい待って。私、契約してないんですが。」
「この空間に入った時点で、もうすでに契約は終了してます。」

この言葉と爽やかな笑顔で、私にとって101日間の不自由を手に入れた。
あぁ、なんでこうなった…。
あの時、扉を開けた自分を殴りたい。