ー教室



「わぁ、やっぱ3年の教室は綺麗だね!」



私の言葉にみやちゃんは


「校舎も違うし、ほんと、最高♡」


ウキウキのテンションMAXでスキップしてる


「みやちゃん、彼氏とどうなの?」


「やっだぁ、莉桜♡ラブラブだよ!」


満面の笑みを私に向けてスキップを続ける
みやちゃん


確か、他高の先輩彼氏?と付き合ってる。

噂によるとすごくイケメンらしい。


「そーゆー莉桜は?気になる人とかいないの!?私1番応援するよ♡」


「んー、私はまだ恋愛とかよく分かんなくて....」


初恋も、初彼氏も、まだの

年齢=彼氏いない歴。


「まぁ、莉桜っていったら一ノ瀬だしね」


「え、何それ!?」

私の言葉に

みやちゃんのスキップは止まり、私の方を向いた


「幼稚園からずーっと一緒!中学までも!そんな男女が 恋愛 に発展しないわけないでしょう!?」


ビシッと私の顔にデコピンした


「痛い!みやちゃん、デコピン痛い!」


「で?この際どうなの?一ノ瀬とは!」


ふふふと口角をあげるみやちゃん


「蒼....は、大好きな幼なじみだって!さっきも言ったよね!?」


「それがだめなのよ!

大好き って、何?恋人として?幼なじみとして?」



うっ、と思った


「莉桜!一ノ瀬は、私は決してタイプじゃないけど


黒髪に綺麗な顔立ち。身長も160超えてるし、しまいに優しい。

そいつが唯一笑顔を向ける相手が....」



ビシッ


「莉桜!なのよ!」


今度はデコピンじゃなくて人差し指で私の顔を指した

「た、確かに蒼はモテモテだけど....

だからって女子にいじめられたとかじゃ....」



「いいの?一ノ瀬がとられて!女に!」


「分かんないもん!蒼は大切な幼なじみなの!好きなことに変わりはない!」


私が頬をふくらまして教室に向かうと


「ちょっ、莉桜ー!!待ってよ!」



みやちゃんみたいに、

素敵な彼氏と素敵な恋愛してみたい。


だけど....、それが蒼かなんて、


恋人として、好きとか....



分かんないもん!!!