パシャッパシャッ
少し先から水たまりを走ってくる音がきこえた。
少女は雨に濡れるのでずっと下を向いたままだった。
ふと、さっきよりも周りが暗くなった。
「えっ?」
雨の粒が降ってこない…
不安になり頭を上げてみた。
そこには息を切らしながらもしっかりと傘を持っている男の子が立っていた。
「みあちゃん!!!みつけた!!!よかったあ!!」
不安になりながらも若干微笑んでいるのがわかる。
「だ…いや…くん?」
「とってもしんぱいしたよ!おうちに帰ろう!」
私は大夜の手をとって一緒に歩いた。
ハッ!!!
「夢………、すごい汗………」
(なんで大夜との大昔の事を夢でみるのよ…)
汗・・・・・・かきすぎ…。