枯れない花






     ♪~~~~



うん?




「ゆりあ!

 またきたよ! 咲希から!」


茜からだった。




「早く私を、見つけて…って、なんか、私

 怖くなってきた。」



ゆりあは、電話をかけた。



「もしもし、茜?

 なんか、目をつけられるようなこ

 と、やったの?」


「いろいろ調べた…」


「例えば?」


「先生、のこととか…。」


「先生のこと?」


「先生の住んでいるとこ、調べたの…

 でも、それだけ…

 他はなんにもしてない!」


「先生の住んでいるとこって、鎌倉?」


「うん…

 でも、前住んでた所と違う…

 ゆりあも届いてたでしょ…

 年賀状。その、住所とは違う。」


「でも、鎌倉に住んでいるんでしょ?

 細かい場所は、わかった?」


「ううん。  調べようとしたらメールが

 来たの…。

 早く私を見つけてって、きたから、もう

 怖くって。」


「ねぇ、茜。

 これって、本当に咲希からきてるのか

 な。

 なんか、私、誰かがなりすましてるよう

 に見える。

 咲希、私達のアドレス知らないはずだか

 ら…」



「でも、それだけで判断できない。

 アドレスなんて、いくらでも見つけるこ

 と、出来ると思う…」


「うーん。どうかな…」