付き合って8ヶ月の7月



まだまだ子供の私たち、



これからどんなにさみしくても、会えなくても


絶対大丈夫って思ってた


でも、学校はクラスが違うし、放課後はお互い部活の終わる時間が違いすぎるし


土日の休日は、野球部は遠征や練習試合で会えない日が続いた



だから私は



「別れよう」って



言ってしまったんだ



あいつは


「これを乗り越えることが俺たちの課題。野球部の彼女が辛いこと、お前ならわかってたんじゃないのか?俺は別れたくない」



って言ってくれたけど



「ごめん。無理だよ。耐えられない。こんなに辛いとも思ってなかった、1ヶ月に5日ぐらい遊べたら、会って話せたらって思ってた。でも、会えないんだもん。こんなに会えないなんて…。ごめん。私には無理です」



私が子供すぎたんだ


まだ好きなのに、簡単に別れよう。なんて言ってしまって


今思えばすごく子供だった私



どんなに辛くても、好きなら別れよう

なんて言葉言うんじゃなかった


あいつは俯きながら



「…分かった」



そう言って、私たちの付き合いは8ヶ月で


学校の廊下で終わった


あの時のあいつの背中は


まだ、頭の中にハッキリと残ってる