「もう…やめて…どうして私達なの?もう嫌だよ…誰か…助けて…」

いつものように頭の中に響いてくる…どこかで聞いた事があるような声が…

「もう朝か…」

「ノアー!いつまで寝てるの?早く!ご飯だよ!」

「うん…今から行くよアオ…」

朝から元気だな…アオは私の双子の兄…ドジなとこもあるけど…いいやつ…多分

「今日は頑張って作ったよ!」

これを食べろと言うのか…私の目の前にあるのは黒焦げになってる変な物体だった…

「殺す気?…」

「え…食べないの?…美味しくできたのに…」

こんな未知の物体を食べている私の双子はどうやら味覚がおかしいらしい

「今日で…」

アオはぶつぶつなにか言っていたけど私にはよくわからなかった

「どうしたの?」

「なんでもないよ」

アオは少し悲しそうに私に笑いかけた