Love Song

「でも、、、」


初音さんは、心配そうな顔をする。


「airaに来てた、ドラマの主題歌。それをパロールの新曲として、アルバムに入れる。だから、その曲はシングルとしては、出さない」


そうすることによって、アルバムの売り上げは上がるだろう。


「愛莉。今でも、寝る時間がないくらい忙しいでしょ?ご飯だって、ロクに食べてもないのに、、、こんな仕事のやり方は無茶過ぎる」


何時になく、真剣な顔であたしに言う。


それでも、、、


「別にずっと、やるわけじゃない。あたしは、、、今年いっぱいで、この世界からいなくなる」


曲が、歌が、音楽、、、嫌いになる前に、、、


「社長との約束は、ちゃんと覚えてる。だから、社長が出した条件だってちゃんとクリアする」


あたしは、安心させるように微笑む。