その日もいつものように彼女が居る、中学に来ていた。


そして、拓斗と龍弥と音合わせをしていた。


そこに彼女は友達と2人でやって来た。


彼女の友達が拓斗に話し掛ける中、彼女は遠慮気味にその隣に居る。


そして、ジッとドラムを見る。


真っ直ぐな瞳で眺めているその瞳を、いつか自分にも向かせたいと思った。


「そういえば、今回の曲。ドラム難しいそうですね?」


彼女の友達の子が、そんなことを拓斗に尋ねる。


「そうなんだよ。來愛の奴、いつにも増して難しい曲作って来てさ~」


なんて、拓斗は苦笑いを溢す。


「愛莉も難しいって、言ってたもんね?」


彼女の友達は、彼女に尋ねる。