Love Song

「ごめん、愛莉」


初音さんは本当に申し訳なさそうに、言う。


そんな初音さんの事を見て、これから何かが起ころうとしていることはわかった。


それは、きっと、、、


あたしにとっては、ロクなことじゃないだろう。


あたしは3人分のコーヒーを入れ、2人の前に置く。


そしてあたしはいつもの自分の場所に、腰を下ろした。


__バサッ__


社長は入れたコーヒーに手を付けず、CDを取り出す。


"ライン/aira"


そのCDを見て、あたしは目を見開く。


だ、だって、、、


「この歌は売れる。だから、お前自身が歌え」


社長はそう言い、コーヒーに手を伸ばした。