、、、また来てるし。


あたしはため息を1つ溢し、家の中へと入った。


「おかえり、愛莉(あいり)」


そう、あたしの名を口にし、あたしのことを抱き締めてくる。


「來愛(らいあ)」


あたしの口から、彼の名が零れる。


「会いたかった」


あたしだって、会いたかった。


でも、あたしは口が裂けても、そんなことを口にするような女じゃない。


「來愛、ご飯は?」

「愛莉のこと、待ってた」


、、、ってことは、作ってくれたのだろう。


「なら、早く食べよう」


そう言い、あたしは來愛のこと軽く付き離し、部屋の中へと上がった。


テーブルの上には、美味しそうなご飯が並べられている。