Love Song

だけど、顔はあたしの方を見ていて、、、


「愛莉」


そう、あたしの名を呼ぶ声は、あなたのモノで、、、


「、、、來愛」


あたしの口から、あなたの名が零れる。


「会いに、来た」


そう言う、來愛は静かにサングラスを外す。


ここに人はいないが、誰がどこで見ているかわからないんだから、、、


そんなこと、しちゃいけないと思う。


バレたら、大変なことになる。


「なんで、、、」

「今逃したら、一生、、、愛莉に会えないような気がしたから」


真っ直ぐな瞳で、あたしにそんなことを言う。


あたしだって、一生來愛に会えないと思っていた。


そんな來愛が、あたしに会いに来たと言う。