Love Song

歌い終わり、一息つく。


また、、、歌ってたや。


バカみたい。


あたしはそんな自分自身に呆れ、静かに屋上を後にした。


ほとんどの生徒たちが帰った後で、校舎の中は静かになっていた。


3年間。


毎日に通った学校に、何の想い入れもないのは、、、


あたしの隣に、あなたが居ないからなのかな?


あたしはそんなことを想いながら、鼻でフッと自嘲的に笑った。


だけど、、、


あなたは、居たんだ。


こんな所に居るはずのない、あなたが、、、


校門の前に着き、あたしの歩みは、、、止まった。


サングラスを掛け、その奥にある瞳がどこ見ているのか、あたしにはわからない。