Love Song

やっと中学に着き、中に足を運ぶ。


「おぉ、愛莉」


一応職員室に挨拶しようと寄ると、吹奏楽の顧問で、担任だった先生がいた。


「お久しぶりです」


あたしはペコリと、頭を下げる。


そんなあたしに、先生は昔と変わらない笑みを見せてくれた。


「おう。有名人になったってのに、変わらねぇな。で、今日はどうした?」

「なんとなく、来たくなって、、、」

「そうか、そうか。昨日から、冬休みに入って生徒たちも居ないからゆっくりしてけ」

「ありがとうございます」


先生と2、3口を交わし、あたしは職員室を後にした。


何も変わっていない校舎に、ホッとする。


ここだけは、ずっと、、、


変わって欲しくない。