Love Song

タクシーを下り、電車を乗り継ぎ、懐かしい駅で降りた。


移動中に、引っ切り無しになる電話がウザくて、、、


あたしは携帯の電源を落とした。


、、、懐かしい。


そんなことを想いながら、歩みを進めた。


ふと、來愛と出会った中学に足を運びたくなった。


だから、あたしは自分の家を横切り、中学に向う。


一緒に歩いた、この道。


もう、來愛が隣を歩くことはないと思う。


でもその影を探すように、あたしは何度も隣を確認してしまう。


どんだけ、あたしは來愛のことが好きなんだろう。


どんなに探した所で、來愛は、、、隣に居ないというのに、、、


そんな自分に、小さく悲しい笑みを落とした。