Love Song

「なんだろう。無気力になった、かも」


そう言い、あたしはタブレット初音さんに返す。


そんなあたしの様子を見て、スタッフたちはダメだったと思ったのだろう。


顔色が、曇って行く。


それは初音さんも同じで、、、


「相手がFreiheitだし、ね?」


そんな言葉を掛け、タブレットを確認しようとしない。


「まぁ、ね」


あたしは、そんな言葉を返す。


「じゃ、あたし今日やっとオフだから帰るね?お疲れ様でした」


そう言い、1人になりたくて、事務所に借りてもらっているマンションに向って歩き出した。


初音さんは、前にした約束を覚えていたらしく、、、


今日から大晦日の賞の発表の日まで、あたしの仕事をコントロールしてくれた。