Love Song

あたしはパチパチと、瞬きを繰り返す。


、、、歌詞?


「そ、そんなのやったこと、ないし」

「普通の高校生が、やったことあるわけないでしょ」


なんて、「当たり前だ」とでも言うような瞳で見てくる。


「じゃあ、なんで?」

「プロの人間に頼んでも、グッとくる歌詞書いてくれないのよね~」


プロの人が書けないのに、あたしみたいな普通の高校生に書けるわけがないじゃあん。


「無理ですよ」

「大丈夫だって!昔、自分で曲作って、ピアノで弾いて、歌詞付けて歌ってたじゃない」


、、、いつの、話よ!!


「とりあえずダメ元で、書くだけでも書いてみてくれない?それで、あたしが判断するから。ね?」


初音さんは、胸の前で手を合わせる。