Love Song

この世界に入って、あたしは何を見てきたんだろう。


ちゃんと、周りの人間に目を向けていたと言えるのだろうか?


あたしは「1人」だと、思っていたんじゃないだろうか?


こんなに、あたしのことを想ってくれる人がいたと言うのに、、、


それにすら、あたしは今の、今まで気付かなかったのだから、、、


「あたしの歌は、、、価値がある?」

「バカ。愛莉の歌は価値とかじゃない。そんなモノじゃ、図れない。愛莉の歌は、、、」


初音さんはあたしのことを真っ直ぐに見て言う。










「たくさんの人たちの、心を動かした。みんな愛莉の歌が好きなの。大好きなの。みんな、、、愛莉の歌を待ってるの」