Love Song

それを知って居て、あたしは無茶なことを初音さんに要求する。


「来年も歌えるように、いろんな歌を生み出せるように、、、ちょっと、休養したい」

「愛莉。、、、愛莉の気持ちはわかるけど、、、」


初音さんは困ったように、眉を八の字にする。


良い年をして、なんてわがままなことを言っているんだろう。


そんなこと、自分でもちゃんとわかっている。


だけど、今のあたしから良い歌が生まれてくるとは思えない。


初音さんは少し悩んでいるような、表情を見せる。


「愛莉。これは仕事、愛莉の気持ち1つで仕事に穴は空けられない。そんなことしたら、うちの事務所の信用問題に関わってくる」


初音さんは社会人として、最もなことを口にしている。